2017年07月01日

ラモーのクラブサン組曲から(4)


ラモーのクラブサン曲集を押売りしてきました今回のシリーズ、最終回は新クラブサン組曲の第5組曲から「未開人」です。

第5組曲にはあの有名な「めんどり」も入っています。
     「めんどり」は以前動物シリーズでお届けしております。

ラモ―はどういう心の変化なのか、第2組曲(1724年出版)から表題をつけたクラブサン曲をたくさん作曲しました。「村娘」、「ため息」、「歓喜」、「あざけり」、「足の不自由な女」、「勝ち誇った女」など。


この「未開人」もそういった表題音楽の一つです。ラモーが鍵盤の上に描いた未開人の姿を想像してみて下さい。

            
             演奏はPieter Jan Belder、ムジカ・アンフィオンの
             コンサートマスター


今回の押売りはこれでオシマイですが、5つのクラブサン組曲に含まれる45の短い曲はどれをとってもラモー音楽の粋を極めたものばかりです。この機会にラモーを通してクラブサン(ハープシコード)に馴染んでいただけましたら最高に幸せです。

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ラモーにはもうウンザリという方には申し訳ないのですが、本当に最後のもう1曲。
真々正銘、これぞ押売りということになります。

どうしても忘れてはならないのは新クラブサン組曲(第4組曲)のサラバンドです。
この雄大さはラモーの全てを物語っているように思います。


                               
                                       4年前にも押売りしたものです。
              演奏はSkip Sempe. グスタフ・レオンハルト
              がお師匠さんです。 


 いつも長くお付合いをいただき、ありがとうございました。


  
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posted by オンシュガー at 07:46| Comment(0) | 名曲押売り本舗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月30日

ラモーのクラブサン組曲から(3)


さてラモーのクラブサン曲集ですが1728年に出版された「新クラブサン組曲」(Nuevelles Suites de Pieces de Clavecin) に入ります。


1728年はルイ15世がベルサイユで宮廷生活を送っていた頃ですが、王はあまり音楽に興味は持っていませんでした。
が、パリの有力な貴族たちはそれぞれの邸宅で音楽会を開いたり、自前の楽団を持って音楽を楽しんでいたのです。そんな中に前回登場したラ・ププリニエール家もあってラモ―はそこで雇われたのでした。
この頃の特記事項として挙げられるのが、パリで開かれ始めた「コンセール・スピリチュエル」です。これはお金さえ払えばだれでも入場できる音楽会で、今のコンサートの先駆けといえるものです。若きモーツアルトもパリを訪れた際、コンセール・スピリチュエルに出演したそうです。


前置きが長くなりました。第3回目に押売りしますのは新クラブサン組曲(第4曲集)から「ガボットと6つの変奏」です。

          
           演奏はトレヴァー・ピノック
     



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2017年06月29日

ラモーのクラブサン組曲から(2)



ジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)について少し。

ラモーは1683年、フランス・ブルゴーニュ地方の生まれ。父は教会のオルガン奏者であったことから幼少のころから音楽に囲まれて育った。

バッハ、ヘンデルよりも2才年上、はぼ同世代といえる。若い頃はさしたる名声も聞かれなかったが、音楽理論の著書を20冊以上も出版していました。
1731年に裕福で音楽好きな徴税請負人のラ・ププリニエールに雇われ、私設楽団の音楽監督になってから急速に名前が知られるようになり、81才で亡くなった時には国葬がとり行われたそうです。
時代はルイ15世のころのことでした。


第二回目にお届するクラブサン曲は第三組曲から「やさしい訴え」

           
              演奏はウィリアム・クリスティ 
              後半には同組曲の中の「つむじ風」も演奏しています。
               つむじ風に舞う枯葉の感じがよく出ていますね。


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posted by オンシュガー at 18:37| Comment(0) | 名曲押売り本舗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

ラモーのクラブサン組曲から(1)


久しぶりの名曲押売り本舗はフランスバロックといたします。

以前にもジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)のクラブサン曲集については押売りをしていますが、
   2013年5月の記事 → http://azaminoyume.seesaa.net/article/364389710.html

その時は第一組曲が中心でした。今回はその後の組曲集から選んでみたいと思います。

ラモーは第一組曲(1706年)の後、20年近くたって二つの組曲を出版していますので、今シリーズの最初は第二組曲(1724年)から「鳥のさえずり」を選びました。

音楽理論について膨大な理論を著しているラモーは特に和音にすばらしい才能を示していますが、クラブサン組曲の中でもその片鱗を聞き取ることができます。

この「鳥のさえずり」という曲は有名な「めんどり」(第五組曲に含まれています)と感じがよく似ておりますね。
第一組曲には無かった表題音楽がこの第二組曲以降によく出てきますが、その先駆けと言える作品です。

   では、どうぞ。

          


         この透明感いっぱいの和音がラモーなのです。


posted by オンシュガー at 18:11| Comment(0) | 名曲押売り本舗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

ブランデンブルク協奏曲(6)

キバナホウチャクソウが咲き始めました。

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こちらは普通のホウチャクソウ


さて、今シリーズも最終回、第三番です。

ご存じの方はご存じ、そうでない方はそうでないのですが、この第三番にはそれらしい緩楽章がありません。

この楽譜の第1楽章と第3楽章の間にかかれているのは二つの和音のみ。
つまり演奏者はその和音をもとに自分勝手(?)に第2楽章を演じてもよいことになっているのです。
そのため、ある演奏では10秒ほどで終わるものもあれば、ほかのバッハの作品を持ってきたり、自分で即興的に演奏し2分以上かける場合もあるのです。

といったところから、第三番の場合は全曲をお聞きいただき、第2楽章はその途中でお楽しみ下さい。

まず、短い第2楽章の演奏、フライブルグ バロック オーケストラで。

               
                                        第2楽章は5分40秒〜52秒まで、12秒間のみ。


もう一つは長い方の演奏、こちらはトン・コープマンのものです。
          
         第2楽章は6分00秒〜8分20秒まで、2分20秒です。
          ここでコープマンはトッカータ(BWV916)の
                                    アダージョを使っています。

ブランデンブルグ協奏曲の緩楽章を押売りしてきました今シリーズ、全6曲の紹介が終わりました。いつもながら長いお付合いをありがとうございました。



posted by オンシュガー at 08:00| Comment(0) | 名曲押売り本舗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする