2017年08月30日

恋するガリアのミレイユ・ダルク

新聞の訃報欄でフランスの女優、ミレイユ・ダルクが亡くなったのを知る。

学生時代のころ名古屋スカラ座で「恋するガリア」を観たことを思い出す。
モノクロ画面いっぱいにそばかすだらけの女優が映し出される。大きな目、ちょっとつり上がったような鼻、お世辞にも美形とは言い難いが、とても印象にのこる女優であった。
それがミレイユ・ダルク。

ストーリーは良く覚えていないが、道ならぬ恋に落ちた女性が、恋をあきらめ自立して行くといった話だったよう。

白黒の画面がかえって哀愁を誘うような感じであった。
(その数年前に話題となったイタリア映画「ブーベの恋人」も白黒画面が良かった。)


恋するガリアを忘れられなくしているのはその映画音楽。
まだ結成されたばかりのスィングル・シンガーズが歌っているバッハのシンフォニアが使われていた。
これが素晴らしかった。スキャット唱法がまだ知られていなかった頃のことで、おしゃれで都会的な音楽に出合い、一度で虜になってしまったことを思い出す。


夏がよく似合う女優がこの夏の終わりにあちらへ旅立った。

         
            映画のBGMはコチラ






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2017年08月23日

線の意味を考えさせるモノサシ

小学校の頃の運動会で引かれていた石灰の白線、鉄道の線路のレール。
小さいころから慣れ親しんだ線には巾があった。

ノートに書かれた鉛筆の線にも細いながら巾というものがある。

それはそれで良かった。

ところが線の持つ意味を考えさせるモノが出現した。

コクヨが発売している「本当の定規」というモノ。

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ちなみにこれが今までの定規。

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太さのある線で目盛りが打ってあるのを何の疑問もなく使っていましたが、本来定規は巾のある線では正確な長さが表せないのです。

広辞苑によれば、「線」とは
 A 点の移動や面の交差によって生じ、位置および長さをもつが、巾および厚さを持たない。
とある。

ですから、今までの定規を使う人は、刻まれている線の中央を適当に推定して求める長さを計っていたのです。

コクヨの「本当の定規」では黒い部分と何もない部分の境界が従来の定規の線の中央に相当するようにしています。ですから読み取る人は今までのように推定を加える必要がないのです。

ある意味、こだわり過ぎの定規です。しかし、おかげで線というものの意味を考えさせてくれました。

土地の境界線に巾があっては問題がややこしくなります。ウインブルドンでテニスボールが入っているか外に出ているか、チャレンジした時に出てくる画面でも白線の外側がこの場合は本当の「線」となるのです。

天気予報に出てくる前線も異なった性質の大気がぶつかり合う場所ですからそこにも巾はありません。天気図の前線は半円と三角のつながった巾のある帯で描かれていますが、正確にはこれも上の「本当の定規」のように工夫して描かねばならないはずです。

こだわりの定規のことから「線」について考えてみました。

   本当の定規の記事は → http://getnavi.jp/stationery/148804/

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2017年08月07日

高杉晋作の見る人生の値段

司馬遼太郎の「世に棲む日日」は文庫本4冊の長編小説。

前半は吉田松陰、後半は高杉晋作に焦点を当て、維新の動乱を激しく生きた人々のことを描いている。

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1巻と4巻の表紙


小説の中には萩、馬関(今の下関)、三田尻(今の防府)の細かい地名など出て来て地理に詳しい人や山口県出身の人には一層興味深く読み進んで行ける。


また、司馬遼太郎は長州藩の持つ一種独特な人間関係に深くメスを入れて話を進めており、歴史好きの人にはこれまたたまらない。


その最終段あたり、「浮世の値段」の章で高杉晋作が愛人おうのに人生の値段を聞く場面がある。

  「おうの、浮世の値段はいくらだと思う」
    ・・・・・・
   浮世に値段などあるだろうか、と」おうのはばかばかしくなったが、しかし晋作は大
  まじめに、まあいいから値段をつけてみろ、といった。
  「・・・・五両ぐらいかしら」
   と寝ころんでいる晋作の耳もとでいったとき、晋作はいきなりおうのの尻をたたいた。
  結構な尻だ、とほめた。しかし五両の値を付けてはたれもおぬしを買うまいよ、と笑った。
  「ほなら三両?」
   と、おうのはひどく下落させた。真顔であった。
    ・・・・・・
   晋作のいう浮世の値段というのは、おうのが受けとった意味とはちがっている。美人
  であれ不美人であれ、英雄であれ凡骨であれ、ひとしなみに人生とはいったいどれほどの
  値段かということであった。生きていることの楽しみはたしかに多い。しかしその裏側の
  苦しみもそれと同量多いであろう。その楽と苦を差引き勘定すればいくら残るか、という
  のが、晋作のいう浮世の値段なのである。
   (まあ、三銭か)
  と、晋作はおもった。それ以上ではあるまいと、この若者は思うのである。

そして作ったのが、次の詩句。

     神武により起こってより二千年
     億万心塊 散って煙となる
     愚者英雄 ともに白骨
     まことなるかな浮世の値(あたい)三銭


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人生の値打ちがみんな三銭であってはあの維新の大事業は成し遂げられなかった・・と信じているが、この英傑にして自分の事業を三銭と言い切っている。

皆さんはいったいいくらだとお考えでしょうか。


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ところで、高杉晋作は大政奉還をその目で見ることも叶わず、27年と8ヶ月の短い人生を終える。

おうのは下関で芸妓をしていて、晋作に身請けされた。今で言う天然〇〇であったらしいおうのは命がけで働く晋作の心を優しく受け止めたものと思われる。出合から4年近く、おうのは正妻雅以上に晋作の世話を良くした。晋作の死後は出家し、晋作のお墓を守って明治末まで生き、108年前の今日、8月7日に亡くなっている。



posted by オンシュガー at 21:06| Comment(0) | 木の国から U | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

クルマの燃費計

技術の進歩は目覚ましい。ことに人工知能の技術など。

10年ほど前に買ったプリウスのときはナビの目的地を音声入力できる機能があったのだが、使ってみるとまともに入力できたことがなかった。ところが、先日新調したスマホの検索機能ではかなり複雑な言葉もちゃんと目的のとおりに働いてくれる。
これもAI技術の進歩だと実感している。

クルマの方ではさらに進んで自動運転の実現も近そうになってきている。昨今の高齢者ドライバーによる事故のニュースを聞くたび、早くこの技術の完成への期待が深まる。

さて、本題。
最近のクルマでは燃費計のついている車種が多くなったようである。

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マイカーの燃費標示  AVG.A 19.6km/l がトリップメーターリセット後の燃費
その下は走行中の瞬間燃費を緑の棒グラフで示すようになっています。


燃費の算出にはクルマの走行距離とガソリンの消費量が必要になる。走行距離は距離メーターから簡単に知ることができるのだが、ガソリンの噴射量はどのように計っているのだろうか?
初代プリウスのころからそんな疑問が湧いており、今回、勝手に推測することにした。

ことの始めはガソリン使用料を計るのにはどのような流量計が使われているか?という疑問。
ガソリンのような液体の流量を測定するとしたらそれなりに高価な計器が必要になると思われる。
一般的には電磁流量計とかローターメーターなど。身近なものでは水道メーターのようなもあるが測定結果を電気信号に変えるには簡単には行かないように思われる。
ハテナ???のギモンが募るばかり。


そして出て来た結論が・・・
最近のクルマではガソリンの供給は定容積型のギアポンプを使用しており、流量計は使用していないのではないか、、、

この形式のポンプを使えば、アクセルの踏み具合を電気信号に変え、それによってギアポンプの回転数を調節する。そうすればポンプの回転数で吐出量が決まり、わざわざ流量を計らなくてもポンプの性能から流量が分かる。

参考までに定量吐出ポンプの詳細はこちら。

       定量ポンプの構造
     ベーンポンプ、ピストンポンプなどは安定性 
     などから使用はされていないと思われます。

問題のガソリン流量が分かれば走行距離をガソリン流量で割ってやれば簡単に燃費が分かる訳です。
瞬間燃費の計算はそれぞれを微分などして計算することでしょうがそこはAIの出番。いとも簡単にこなしてくれることでしょう。


以上、シロウトの推測ですので間違いかも知れませんが、自分ではこれで納得。長年のギモンに終止符を打つことが出来ました。

この燃費の数字ですがガソリンを給油した時に計算した燃費と比べると5%ほど良く出るようです。


より適切な、より正しいイマドキの技術などありましたら、お教え願いたいものです。


posted by オンシュガー at 09:03| Comment(0) | 木の国から U | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月11日

本 オイラーの贈物



「虚数の情緒」の著者、吉田武のもう1冊の本。「オイラーの贈物」を読み始めました。

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          文庫版 500ページ超、細かい字です。


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とても理解して読み進むことは出来ないと思いますが、「虚数の情緒」の時のように、吉田先生の楽しい寄り道に期待して、一歩を踏み出しました。

第一部 基礎理論 の第一章 パスカルの三角形 から。

  循環小数はすべて分数にして書き表される・・

  例  A=0.3333・・・(無限に続く) は1/3 (3分の1)

   では問題。
     A=0.3636・・(無限に続く)は?
   
    答え 
     両辺を100倍して、
      100A=36.3636・・・
        =36+A
      → 99A =36  となり
        A=36/99  すなわち約分して 4/11 となります。

と、まあこんなふうにして例によって数の概念から入って行きます。
このあたりはまだ理解できますが、このあとどうなりますやら。



posted by オンシュガー at 16:34| Comment(0) | 木の国から U | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする